たまに書く

長い文章置き場

ブタキンが終わった

まずは大千穐楽、本当におめでとうございます。

誰一人欠けることなく、スタッフの皆さん、そしてキャストの皆さんがこの2週間を駆け抜けていかれたこと、いちファンとしてただただ嬉しく思います。
最高にクレイジーで最強にハッピーな舞台でした。本当に、本当に有難うございました。

……そんなわけで(?)、めちゃくちゃ寂しいです。
2週間という時間がこんなにも早く感じたことは、大袈裟でなく人生で初めてなので、かなり動揺しています。
正直、明日にでも再演してくれないだろうか…という情緒/Zeroなことを毎秒考えてはいつの間にか口にしている状態でほぼ病人なんですが、勿論これには確固たる理由があるので、その辺りについて含め、舞台についてつらつらと語らせてください。
レポでは全くありませんが、全くネタバレしていないわけでもないので、ご留意ください。
あと支離滅裂で、病気っぽいです。ご留意ください……。。


さて、KING OF PRISM by Pretty Rhythm、KING OF PRISM PRIDE the HEROを経てきた我々にとって、「2週間」というタイムリミットは余りにも短いのは明白です。
これは私調べですが、プリリズシリーズを愛している人間のおよそ過半数は…いや…3割は…、キンプリ・キンプラを各20回以上は観ているはずです。私調べなので信憑性はありません。

そのような「何度も繰り返し鑑賞して噛み締める」ことが常態である我々にとって、同じ時間を「生きる」「舞台」というものは、あまりにも儚く、残酷にさえ感じる最高の現実でした。
どれだけ素晴らしかろうが、どれだけ美しかろうが、絶対的に終わりがあるということ。
たった一度きり、運が良くて3回~5回、猛者が全通したとしても14回で「確実に終わってしまう」舞台という生き物。
一度として同じ公演はあり得ず(人類が進化の手を止めてしまったせいで)(複眼を体得出来なかった故に)舞台の全貌を完璧に把握することは不可能。
推しがピックアップされていた回に現場入りできなかった時の絶望感は計り知れず、しかしそれ以上に、推しの素晴らしい瞬間を目に焼き付けることが出来た感動を超えるものは無い……。
一喜一憂を超えて、生きるか死ぬかという選択を迫られることも少なくありません。マジで。金めっちゃかかる。ミリオネアナイト、魅力的だけど一般人には難しい…。

それでも、それだからこそ、舞台 KING OF PRISM -Over the Sunshine!-(以下ブタキン)は、本当に素晴らしかった。
一見さんには難しいところもあったかもしれない。なんなら、ちょっと長くね?って思うシーンもあったし、ン?セリフ不思議だな?って思うところもありました。全部が全部が完璧だったわけではない、と思う。
でもそもそもでもって、完璧を求めて舞台に行ったわけじゃないんですよね。
自分が大好きだと思える作品の、大好きなキャラクターが、同じ次元に存在して、動いて、喋って、生きている。
その「とんでもない現実」を目にしたい一心なんです。

そしてブタキンは、我々のその一途な願いを叶えてくれた。予想を遥かに上回るクオリティでもってです。

例え仮想現実だとしても、あの瞬間、同じ時を共にした我々にとって、キャラクターは生きていて、それは現実でした。
二次元の彼らだってずっと現実だと思っていたのに、三次元にまで降りてきてくれたら、もうダメでしょ。完全に現実でしょ。
あの瞬間の彼らは、1000%のリアルだった。こんな幸せな瞬間あっていいのかって、ヤバいあと何分で終わっちゃうんだろう?って、何度も何度も時計を確認したことを覚えています。
もう観れないけれど。

舞台は終わるものです。だから美しく儚いんです。
そう、だから、でも。色々色々思うことはあって、でも、確実に言えることは、
もう、「初演のブタキン」は、二度と観れないんだよなあ……!!!ってことで。

シンの世界中の人間を虜にしてしまうような目一杯の笑顔も、
タイガの照れた顔とは対照的に伸びやかで気持ちいい歌声も、
カケルの自分を隠すような態度の中に少しだけ見える本音も、
ユキの真っ直ぐに伸びた背筋からは想像がつかない天然も、
レオの男の子としての在り方やユキ様を想って輝いた瞳も、
ミナトの穏やかな表情とみんなを包み込むような愛情も、
ユウの素直になれない幼さと素晴らしい曲を作る才能も、

ルヰのシンへの気持ちが抑えられない特別美しいショーも、
アレクの暴君としての生き方とシュワロに居続ける矜持も、
ジョージのアイドルとして死んでも生き残るという決意も、

聖のエーデルローズを愛しながら仁に対して持つ葛藤も、
仁の聖に対する憎悪と悲しみと、自身への欲望と渇望も、

コウジのエーデルローズを心から愛しているという事実も、
カヅキのどんな人に対しても真っ直ぐに向けられる情熱も、
ヒロのコウジを失ったままの心と、これから立ち向かうだろう未来も。

全部、生では、観れないんだよなあ………!!!

ここまでのものを全力全開のパワーで観せられて、なのにたった2週間なんですよ。
そんなのって、そんなのってあまりにも、あまりにも切なすぎませんか。潔すぎやしませんか。
なんなら昨日あったことだって、もう思い出せないことがあるのに。
思い出せるうちに全てを書き留めるべきだとしても、記憶はすぐに塗り替えられて「さっき観たそのまま」を完璧に残すことなんて出来ない。
現実が仮想現実に、仮想現実がただの空想になっていくんです。
やべ…書いてて泣けてきた…マジで2週間は短いって…せめて一ヶ月…せめて一ヶ月はさあ……。ハア…ハア…。

素晴らしいスタッフさんと、そして何より滅茶苦茶パワーのある役者さん達によって、キンプリの世界は更なる広がりを見せ、虹の向こう側の世界はまた華やかに彩られたと思っています。
そしてその鮮やかさを知っている人は、まだまだ少ない。
CDやDVDが発売されようが、それはそれなんです。彼らが生きてきたメモリーが確かに在る、それは本当に心強いことだけれど。それだけじゃ足りないんです。

再演すべきだと思うんです。
初演がもう観れないなら、再演を観ればいいんです。

イベントで復活も最高に嬉しい。最高に有難い。絶対にみんなと年越ししたい。

でも、何より、再演すべきだと思うんです。

あの、濃厚で、多幸感しかない、絶対的に圧倒的に奇跡を信じられる、あの場所をもう一度創り上げるしかないんですよ……!!!

この舞台をたくさんの人に観てもらいたい。生身でもって、圧倒的なプリズムの煌めきを感じて欲しい。
中継ではあまり映ってなかったんですが、プロジェクションマッピング、もっともっと凄かったんです。もっと全然、プリズムジャンプや~~!!!って感じなんです。
なんなら再演ではプロジェクションマッピングもその他の演出も、もっと凄くなってるかもしれない。あとアイアじゃないかも。椅子が柔らかくて音響が素晴らしい銀河劇場かも。(これはただの希望)

再演再演簡単に言うけどな、キャストさんだって人気の方々ばっかりで、そんなに時間取れるわけないだろと。監督だって演出家の方だってご多忙だぞと。
もうね、分かってる。完全に理解してる。刀剣…あんスタ…ヘタリア…ハイステ…黒ステ…あらゆる舞台が脳裏を駆け巡っては「あれ?その舞台私もほぼ全通予定じゃ…」とかある。全然ある。

でもそんなことは全部承知の上で、言いたいんです。



再演するしかないでしょう、と!!!!!!!!!



だって言わなきゃ伝わらないし!インターネットで言った後は各所お手紙も書くし!演者さんにお伝えするのはもちろんのこと一番は中枢に送ることだろうし!アンケート毎回死ぬほど長い文章で答えてるし!!!!(一番魅力的だったと思うシーンに限定しろと言われるのでSHOWCASE NIGHTについて毎回あり得ないほどの長さ語ってる)


エイベックスピクチャーズさーーーん!!!!!お願いします!!!!頼む!!!!後生だから再演して!!!!!!アンケートの「再演」の二文字を押してない人なんていないでしょ!!!????頼む!!!お願い!!!!!!!おねがーい!!!!!!!!!!!



…………そんなわけで、本当に本当に素晴らしい舞台でした。
願い叶ったなって思いました。

また、最高に美しく残酷な仮想現実を、観れる日が来ることを祈って。